住宅請約通帳(チョンヤク通帳)
新築マンションの購入権(分譲)を手に入れるため、毎月スタンプを押しながら並ぶ「公式の整理券」です。
定義 韓国で新築マンションの分譲(購入)資格を得るために加入する、国が公認した特別な積立貯金通帳です。毎月一定額をコツコツ積み立てることで、加入期間や積立回数、総額などに応じて、新築マンションを優先的に購入できる権利が与えられます。
新築マンションを買うための特別な「整理券」
人気ベーカリーに行くと、オープン前から大行列ができていますよね。店側は整理券を配り、番号の順にパンを買うチャンスを渡します。韓国の新築マンション市場もこれとよく似ています。新築マンションに住みたい人は山ほどいますが、供給される部屋の数には常に限りがあるからです。
そこで政府や建設会社は、誰にでも適当に家を売るのではなく、公平なルールに基づいて整理券を持つ人に優先チャンスを与えます。その公式な整理券の役割を果たす金融商品が、まさに「住宅請約(チョンヤク)通帳」です。正式名称は「住宅請約総合貯蓄」と呼ばれます。
韓国では年齢や持ち家の有無にかかわらず、1人1口座を開設できます。この通帳は単なる預金口座ではなく、新築マンションを購入できる公式な請約資格(応募資格)を手に入れるための鍵なのです。
当選確率をアップさせる「加点制度」
整理券をもらったからといって、誰もが同じ順番でマンションを購入できるわけではありません。並んでいる大勢の人たちの中から、誰がより切実に住宅を必要としているかを公平に見極めるために点数をつけます。この仕組みを「請約加点制」と呼びます。
点数は大きく3つの項目で構成されます。通帳をどれだけ長く維持しているかを見る「請約通帳の加入期間」、自分の名義の家を持たずに暮らしてきた年数である「無住宅期間」、そして一緒に暮らす家族の数を示す「扶養家族数」です。扶養家族が多く、家を持たない期間が長いほど点数が大きくアップします。
合計84点満点で採点され、点数が高いほど競争率の高い人気マンションに当選する確率が上がります。そのため、多くの専門家が社会人になったら1日でも早く通帳を作り、加入期間の点数を前もって稼いでおくようアドバイスしています。
もう少し詳しく — 公民による違い(国民住宅と民営住宅)
もう少し正確に言うと、狙うマンションの種類によって請約通帳を活用する基準が異なります。韓国のマンションは大きく分けて、公的機関が建てる「国民住宅」と、一般の民間建設会社が建てる「民営住宅」に分かれます。
LH(韓国土地住宅公社)などの公的機関が供給する国民住宅では、毎月どれだけコツコツとお金を積み立ててきたかが当選の鍵になります。毎月認められる積立金額の上限が決まっているため、滞納せず満額を長く納付し続けた人が有利になります。
一方、民間企業が建てる民営住宅では、毎月の積立回数よりも地域や面積に応じた最低預入金額を満たした上で、先ほど説明した加点制のスコアを高める戦略が重要になります。自分がどんな物件を目指すかによって準備の仕方が変わるのです。
🤔 よくある誤解
請約通帳に一度に数千万円のまとまった大金をまとめて入金すれば、必ず最優先順位になれる。
公的機関が供給する国民住宅では、1か月に認められる積立額の上限(月最大25万ウォン/約2.8万円)が決まっています。一度に大金を預けるよりも、毎月コツコツ回数を重ねて納付することの方がはるかに重要です。
すでに持ち家が1軒あるなら、請約通帳はまったく役に立たない。
無住宅者より優先度は下がりますが、抽選で入居者を選ぶ民間住宅の抽選枠など、持ち家がある人でも挑戦できる分譲チャンスは用意されています。
🧺 日常で出会う場面
新築マンションを優先的に購入する権利を得るための韓国独自の積立通帳で、早く作って長く積み立てるほどマイホーム購入の競争力が高まります。