売上原価
たい焼きを100円で売るために、生地やあんこ、ガス代として直接使った「たい焼きそのもののコスト」です。
定義 商品やサービスを作ってお客様へ届けるまでに直接かかった骨組みとなる費用を指します。モノを作るために仕入れた原材料費や工場の作業員の人件費のように、製品を生み出すためだけに直接投入されたお金だけを集めたものです。
たい焼き屋台で見る原価の秘密
街角で1個100円(約1,000ウォン)のたい焼きを売る屋台を想像してみてください。たい焼きを1匹焼き上げるには、小麦粉の生地、甘いあんこ、焼くためのガス代が必要です。こうしてたい焼き1匹を作るのに直接かかった費用が40円なら、この40円こそが売上原価です。
ここでとても重要なルールが1つあります。今日たい焼き100匹分の材料を仕入れてきても、昼の間に60匹しか売れずに店じまいしたなら、60匹分にかかった材料費だけを売上原価として計算します。実際に売れた製品の分だけをその日の売上とセットにして費用として処理するのです。
それでは、まだ売れずに残った40匹分のあんこと生地はどこへ行くのでしょうか? これらの材料は消えてなくなった費用ではなく、明日また売ることができる大切な倉庫の棚卸資産(在庫)として帳簿にそのまま残ります。
販管費(販売管理費)と混同してはいけません
お店を営んでいると、製品を作る材料費以外にもお金を使う場面がたくさんあります。お客さんを集めるためのチラシ印刷代、デリバリーアプリの登録手数料、毎月支払う店舗家賃やレジ担当スタッフの給料などが代表的です。これらのお金も製品を作る原価にすべて含まれるのでしょうか?
答えは「いいえ」です。こうした支出は製品を直接生み出す費用ではなく、モノを広く知らせて会社を運営するためにかかったお金なので、販売費及び一般管理費(販管費)という別の名札を付けます。製品そのものにかかったお金と、会社を維持するためのお金を厳格に分けるわけです。
代金として100円を受け取り、原価の40円を引くと60円が残りますが、これを売上総利益(粗利)と呼びます。ここからさらに店舗家賃のような販管費30円を引いて初めて、オーナーが本当に手にする純粋な営業利益30円が計算されます。
もう少し正確に言うと(計算の仕組み)
もう少し正確に言うと、企業の会計帳簿では「期首商品棚卸高 + 当期仕入高 - 期末商品棚卸高」という計算式で算出します。難しそうに見えますが、倉庫の扉を開けて覗いてみれば仕組みはとてもシンプルです。
月の初めに倉庫に積まれていた在庫に、今月工場で新しく作って補充した製品をすべて足します。そこから月末に倉庫を確認し、まだ売れずに残っている在庫をきれいに差し引けば、その月に実際に売れた製品の原価が正確に計算される構造です。
もし工場で作った製品が倉庫にそのまま積み上がっているだけなら、売上原価には計上されず資産として残ります。そのため、企業があまり製品を売れていないのに工場ばかりフル稼働させて在庫を溜め込むと、見かけ上は原価が低くなって利益が大きく見える錯覚が生じることもあります。
🤔 よくある誤解
今月製品を作るために仕入れた原材料費の全額が、今月の売上原価になる。
売れずに倉庫に残っている材料は費用ではなく「棚卸資産(在庫)」です。あくまで実際に売れた製品に対応する材料費だけが売上原価として計上されます。
🧺 日常で出会う場面
売上原価とは、販売された製品を作るために直接かかった正味の本体コストのことです。